マザーボードのコンデンサ交換:半田が大変篇
会社のPCの起動がおかしくなりました。マザーボード等をリプレースしたのですが、壊れた基板ももったいないので、不具合箇所の修理に挑戦してみました。ちなみに不具合の症状は、起動時にいきなり電源が落ちるというもので、起動時の高負荷にどこか耐えられなくなっているのかと考えました。電源変えても症状が変わらなかったので、マザーボードとあたりをつけ、実際に基板上を見てみると、電解コンデンサが若干液漏れしていました。
手順的には
となります。他のサイト様の情報が詳しいのでいろいろ見ていただきたいのですが、私は始めてやりましたので、一応、素人らしく書いておきます。
交換するコンデンサは耐温105度・低ESRと呼ばれるもの。ATXの電源が12Vと5Vだからか、16Vと6.3Vのものがほとんどでした。少し上にするということでしょうか。容量もよく分からないので少し多めに。
続いて、外すところ。これがまず大変。全く溶けないので、どっかおかしいのかと思いました。私は90Wのこてを使い、400度まで温度上げましたが、ビクともせず。。。マザーボード自体が厚いのと、某社の熱対策で基板内の銅が厚い仕様に負けて、半田がとけません。結局、解決法としては、追い半田です。基板をひっくり返し、裏側から半田を大量に落として、もとある半田を置換するような気持ちであて続けると、5~10秒くらいで溶けて穴に半田が入り出します。そしたらコンデンサを動かす。両足あるので、交互に2回くらいでできました。慣れると嘘のように溶け出しました。
次の作業も大変です。上手く取れると、半田の残りも少ないのですが、序盤にやったものはスルーホールの掃除をしないで挑戦。表側から追い半田しながらコンデンサの足をゆっくり交互に入れていくのですが、途中で半田こてが当たらなくなり、こんな結果に。。。
奥まで入りませんでした。。。あとでちゃんと絶縁処理しようと思います。
3本やって学習した私は、手伝って貰い、片方から熱し、片方からクリップ広げた棒で半田を押し出す作戦に。そしたら、無事穴を開けることができました。マザーボードを立てて作業するので、二人がかりでないと無理でした。ありがとう、O君。
結果こんな感じ
無事、立ち上がるようになりました。最近は固体コンデンサが増えているので、こうした作業も減るのかもしれません。