プリンターの未来：他人の受け売り

職業上、プリンター業界で大部分のメシを食わせて貰っているのですが、それがいつまで続くか不安という話。

受け売り部分を書いておくと、家庭用プリンターの価格は１万円を切るのがざらになったわけで、しかも日本の家庭では年賀状以外随分と利用されていないのは前から言われている話。そこにｉＰａｄを代表するタブレット端末が普及してきて、これが家庭での「印刷したい」という要望をさらに減らしてしまうのではないかという不安があると言う話を聞きました。

ｉＰａｄや３Ｇのついたものはともかく、Ｗｉｆｉオンリーのタブレット端末は２万円で結構なものが手に入るようになりました。大きい画面で気軽に見られるなら、わざわざ印刷する必要ないというのはもっともな意見で、価格的にもどちらに財布の紐が緩むかというと、確かにタブレット端末かと。

自分も年賀状はネットで頼んでしまいますし、写真印刷をプリンターでしようとは思いません。純粋な「家庭用」用途としては、子供らの名前シール作るくらいです。

パソコンが普及して印刷される紙の量が増えたなどと揶揄されていましたが、確かに紙にこだわらない層が家庭用プリンターを淘汰していくかもしれません。

もう一つ、ネット情報の受け売りですが、震災後の行動を見る限り、人間にとって金品等の財産の次は「アルバム」が大事なものとして挙がるようです。大切な写真を失わないリスク回避として、クラウドは重要なバックアップ先として存在感を強めていくのでしょう。