mosyoesyoe's blog

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株主の、経営者による、私のための・・・

 リンカーンの有名な演説の一節「人民の、人民による、人民のための政治」(government of the people, by the people, for the people)というのが、恥ずかしながら、今まで理解できていませんでした。特に「人民の」がどういう意味なのか。「人民の政治」というのは、民主主義ということ?じゃあ、そのあとの「人民による」と「人民のための」と、どう異なるのか?

 長年、疑問に思っていたのですが、やっと氷解しました。そのきっかけがタイトルです。

 昔書いたことがありますが、私は会社のオーナーであり、社長であり、また業務委託される外注でもありまして、いろいろな立場に幸運にもいます。「株主として」「経営者(社長)として」「従業員として」という三つの視点を持てるということは、自分にとっての利点であり、考え方の幅も広がります。

 会社は誰のものか?私は迷わず、出資者である「株主」と答えます(もちろん株式会社の場合)。でも、会社を運営する責任者は、「経営者」です。会社を動かしているのは経営者によって組織された社員・従業員の方々です。

 前者が「の(of)」で後者が「による(by)」ということなんだと、気がつきました。「人民の政治」とうのは、王侯貴族ら特権階級から与えられた政治の場ではなく、人民が所有している政治ということなんですね。今の日本で育って、そこがずうっと分かっていませんでした。

 で、会社の話に戻りますが、会社というのは、お客様含めてさまざまな利害関係者がいるわけですが、良い会社というのはどういうものかな、と考えて、結局それは自分にとって良い会社かどうかで決まるとしか言いようないのではないか、と思い至りました。株主のため、従業員のため、お客様のため、会社にとって比重のかけ方はいろいろだと思いますが、最後は自分にとってどうかで判断するしかありません。

 前述のとおり、私の場合、係わり方が異なって、株主として、経営者として、等ありますから、その視点によっても良い会社は異なるでしょう。そうなればこそ、「私のための」という視点をしっかり持った方がよいと思った次第です。