mosyoesyoe's blog

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ものの価値:データの永久性

クライアント様からかつてない大きなリソースを与えられて、CAMと加工機械の導入を進めているのですが、新品の加工機は家が建てられる値段。中古だとまあ車の値段ですかね。そしてCAMソフトがその中間という状況。

中古機械について言うと、97年製だったかな、減価償却が10年でしょうから、償却終わって5年過ぎたものがまだ初めの2割前後で取引されております。

それにはCNCと言って加工運転をコンピューター制御する機能がついていまして、年代から言っても想像つくようにシリアルポートがついていました(RS-232C)。ポートのあるPCとケーブル等探してこないといけません。

CAMソフトというのは、その制御するプログラムを出力するソフトです。CADが作りたいものそのものを作るのに対して。

これがパソコン(売り手はワークステーションが必要と宣う)のスペックだ、3Dは難しいから講習が、とかいろいろ言います。でも、2013年最新のものがいつまで陳腐化しないのか?講習で得たスキルが何年役に立つのか?そう考えるとばかばかしくてやってられません。

実は出力されるプログラムはNCデータ(ちなみにASCII文字列)と言って、標準化されています。機械の種類やCNCのメーカーによって独自拡張された部分はありますが。なので、NCデータから作製される物品は復元できるでしょう。でも、CAMソフトごとに編集ファイルの形式は違うし、上位互換だなんだで、CAMを一度導入してしまうとなかなか乗り換えはできないようです。

新品機械の方が加工性能が良かったりしますが、できることはそんなに違いません。CNCで制御されてますから、昔のデータも少し機械に合わせれば動きます。

少し卑近な例にして、jpegという画像ファイルがあります。その周りのパソコンやデジカメのハードウェア。編集や管理するソフトウェア。どれが大事か?明らかにjpegでしょう。先の大地震の時にお金・通帳・印鑑の次に持ち出されたのが、アルバムだったという話も聞いたことがあります。

タイトルに書いたとおり、データの重要性を仕事を通して、改めて認識した次第。独自の保存形式とかに縛られてたまるかという決意と、NCとかJPEGとかが将来に渡って続いてくれないと困るなあということを記しておきます。