mosyoesyoe's blog

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歴史に学べ:鎌倉時代篇

原発事故について考えていたら、鎌倉時代の元寇と近いのかと思いました。負けが論外で勝ってもマイナスという戦いという意味で。

鎌倉時代というのは、他にも現代と通じるところがあって、デフォルト(債務不履行)のニュースを見るたびに「徳政令」を思い出してしまいます。

どちらも鎌倉幕府お抱えの武士団「御家人」層の没落と関連して語られることですが、日本国内で有力御家人を倒して、恩賞で所領をもらうという、経済が限界に来たと言えると思います。経済が発展しなくなると、結局のところ貧困御家人がどんどん増えて社会が不安定化するということでしょうか。

鎌倉時代の御家人の相続制度は庶子も分割相続できたわけです。ですが、これが土地財産の細分化を招き、没落していったと。それ以後、惣領制ということで、跡取りが家を継いでいくというシステムになるわけです。

明治維新後に洋化されて、相続制度が大きく変わったわけで、分割相続と相続税というのが大きな問題なのではないか、そう思うようになりました。後者は別の機会に譲るとして、前者については、家レベルでの財産継続システムが壊れて、明治期から例えば4回相続が起こって財産が細分化されてしまった。それが当たり前のことではなく、大きな問題としてあるのかもしれない。家の持続性を言うのであれば、本家というものがあって、それを中心に考えて、跡継ぎと庶子で権利が違うのが当たり前というのが、日本の中で培ってきた当然の考えなのかもしれません。ここに疑問は持っているべきかと。

さて、経済が発展しなくなってくると、もしくは人口成長が停滞期に入るということは、分割相続なんてとんでもない、子どもは一人いるかいないか、という選択を多くの人間がしている状態です。そして、分割相続ではなく、一人っ子同士の両家を合わせて家の規模を維持して、生活レベルを下げないようにする、と。

この傾向は人口が減ったら反転するという話ではなく、次の歴史の変革が来ないかぎり、変わらないのではないかと思っています。