mosyoesyoe's blog

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読んだ本の紹介

たまには専門に近い本の紹介

増補 求道と悦楽 -中国の禅と詩ー」(入矢義高 岩波現代文庫 2012年1月17日)

増補 自己と超越 -禅・人・ことばー」(入矢義高 岩波現代文庫 2012年2月16日)

出たときすぐに買ったのに、いろいろ浮気していたらなかなか読み終わりませんでした。私が論文読む気にはならない身分なので、随筆集だと思って、軽い気持ちで読めるだろうと読みましたが、なかなかハードでした。万人に勧められる本ではありません。

私自身、禅に傾倒するほど世を拗ねていないつもりですが、これらの本で紹介されていた禅の問答は面白いです(理解できていませんが)。禅問答が面白いのではなく、入矢先生が、その禅語が発話者の人間性の究極の発露として取り上げられているから、その禅問答であらわれる個性を興味深く読めるのだと思います。先生は「何がいわれているか」と「どういわれているか」に気を配らないといけないとの趣旨を書かれていましたが、その研究姿勢が定型に堕さずより向上しようとする求道者達の姿を論説できるのだと思いました。

求道者達が内なる衝動を見事に表出してやりとりする禅問答を目の当たりにするにつけ、また逆に平凡な質問をしたためにこっぴどくやられたエピソードを見るにつけ、自分にはまだ誰かにこのことをどうしても聞きたいという「究極の質問」を持ち合わせていないことを確認しました。何かを専門に続けていれば、どこかであの人に聞きたい(聞けばよかった)という欲求が起こるのかもしれません。でもいつも書くように私は斑食いの素人。一生そういう境地にはならなそうで、ちょっと哀しいです。

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