まともなことを書くと

全原発を停止したことにより、２０１１年の貿易赤字が大きくなりました。火力発電用と思われるＬＮＧの輸入増が４．４兆円とのこと。これが続いた場合さらに２兆円ということで（みずほリサーチ２０１２年３月）、年間６．５兆円くらいの輸入増が見込まれる。

日本の世帯数が約５０００万世帯。割り算すると、１世帯当たり年間１３万円のコスト増でしょうか。４兆円だとしても、８万円ですか。大きいですね。

東京電力様の値上げというのは、「燃料費等のコスト増加を織り込んだ最低限の電気料金値上げを申請することとした次第です。」とあるけど、家庭のモデルは年約６０００円増。１０％増というのも８万円に比べれば良心的な値上げと言えましょうか。

同じリリースの中で東京電力の原価計算がありますが、燃料費は２．５兆円で原価の４０％超。燃料費が原価の大部分なのは理解。人件費３５００億円なので仮に全員ただ働きさせても年間６千円相当しか安くなりません。

原発反対派は、一世帯あたり年間１３万円。一人当たり７万円くらいの負担増（全て家庭で負担した場合なのでこれが最大値でよいのでは？）で、電力は賄えるのではないか、という論をきちんと立てればいいのにと思います。