mosyoesyoe's blog

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ISO認証システムの問題点

ISO9001なり14001なり、取れる体力のあるほとんどの企業に行き渡った感があります。そして、徐々に取得企業が減り始めました。認証機関を乗り換えしたところなのですが、どこもパイが減っている中での生存競争で、新聞と同じでさっさと変えた方がメリット多いと感じました(あとさっさと変えるべきは携帯電話)。

・認証機関からすると、審査する企業はクライアント。お金を払ってくれるお客様は合格してもらうしかない。

・企業からすると、外部審査を受けることによって規格の適合性を証明してくれるだけ。割合はいろいろあるでしょうけど、有効性も審査されるにはされますが、結局、客先からそれは見られない。ISO認証取得を謳えるようになるだけで、Aランク、Bランク・・・と差が出ないわけです。当然、値段が勝負。前に来ていた審査員の先生は有効性評価・付加価値ということをよく言われてましたが、行く企業様によっては不評だったという話をされてました。

・国際標準で文書化されているので、究極的には外部から証明もらおうがもらうまいが、適合することはできるので、本質の管理システムとしてはそれでよい。というか、むしろ企業文化に合わせてカスタマイズされてしかるべき。「認証取得企業」という看板の価値を天秤にかけることになる。

この辺のことを考えると、認証機関は値段で差を付ける以外ないのではないでしょうか。エコシステムとして、標準化されていく結果、価格がどんどん下がるというモデルになるのが当然の帰結に感じます。

直接的な金銭は低減していっても、人的リソースの負担は大きいので、この辺なんとかならないのかな~と思います。

こうなればいいな~と思うことを2,3。

  • 取引する両者がお金を出すシステム。認証マークはお金を出しているか、出していないかを見分けるためのマーク。基金みたいな感じになるのか?
  • 第三者機関は、企業内を審査するのではなく、企業間の関係を見て欲しい。売り手側のクレーム記録・是正記録と買い手側の購買評価を対照したり、顧客満足を売る側にアンケートしたかとか聞くのではなく買う側にリサーチする。そうしないといくらでも審査用書類がまかり通る。
  • そうした企業間の関係の中でランク付けされて、そしてランク上位企業だけでなく、ランク「上昇」企業が評価されると、いろいろやりがいもでると思います。